大阪・四天王寺:聖徳太子の黄鐘楼と鯨鐘楼
四天王寺は、大阪の天王寺駅から徒歩15分の場所に位置し、日本書紀によると今から約1400年前に聖徳太子が建立した歴史あるお寺です。聖徳太子ゆかりのお寺は日本全国に数多くあります。その中でも法隆寺と四天王寺は聖徳太子直接建立に関わった特別な存在です。四天王寺の建物は、自然災害や戦乱による被害を受けながら何度か立て直されましたが、その配置は聖徳太子の時代のまま現代に受け継がれています。
京都・東寺:京の始まりと幻想ライトアップ
京都観光のスタートとして、東寺で行われる「生身供(しょうじんく)」に参加してみてはいかがでしょうか?毎朝6時、東寺の御影堂では弘法大師(空海)に朝食を捧げる儀式が行われます。6時前には地元の人々がたくさん集まります。朝の静寂を破る梵鐘の響きとともに開門し、御影堂で祈りを捧げる日常の光景は、仏教の聖地・京都のローカルな魅力を感じさせてくれます。
上野・寛永寺:唯一現存する江戸の時鐘(日本の音風景100選)
寛永寺は徳川家の重臣であり僧侶の天海が建立したお寺で、江戸城の鬼門(東北)を守る役割があるといわれています。この鐘の音は環境省によって選定された「日本の音風景100選」にも選ばれています。
東京・九品仏:世田谷のパワースポットと江戸の鐘(都指定文化財)
東急大井町線の九品仏(くほんぶつ)駅から徒歩5分程度の距離に位置する九品仏は、自由が丘エリアの人気住宅街にひっそりと佇んでいます。その名の通り九体の仏像を祀る九体寺(くたいじ)というスタイルのお寺で、平安時代に多く建てられたそうですが、現存しているのはここ九品仏と京都の浄瑠璃寺の二つです。江戸時代初期の建立で、正式名称は浄真寺(じょうしんじ)といいます。今回は世田谷のパワースポット、九品仏・浄真寺に伝わる貴重な江戸時代の梵鐘を紹介します。
柴又・帝釈天:寅さんが歩いた下町の風景と彫刻の寺
柴又帝釈天は、柴又駅から徒歩5分ほどの場所に位置しています。このエリアは、映画「男はつらいよ」の舞台として知られていて、映画の世界が目の前に広がります。門前町には、名物の草団子や土産物、お寺の彫刻を扱う老舗の商店が立ち並んでおり、お寺を中心にした賑わいがあります。江戸情緒あふれる街並みは多くの人々を魅了し、国の重要文化的景観にも選定されています。
京都・知恩院:大晦日のテレビでおなじみの大梵鐘
大晦日の除夜の鐘。その中で一番有名なのが知恩院の大梵鐘ではないでしょうか。十七人のお坊さんが掛け声とともに大鐘を撞く光景は日本の風物詩と言えるでしょう。現地で見たい人も多いと思いますが当日は大変な混雑です。今回はこの鐘をゆっくり楽しめる方法を紹介します。
東京・泉龍寺:伝説の僧侶良弁ミステリーと大型鐘楼
今回紹介するのは泉龍寺。小田急線狛江駅の目の前に位置しています。東京以外ではあまり知られていないお寺ですが、珍しい型の大きな鐘楼は必見です。お寺には奈良時代の僧侶・良弁(ろうべん)にまつわる伝説と品物が伝えられています。良弁はお寺の弁財天池で雨乞いの儀式を行ったとされています。この一帯の地名である和泉(いずみ)は弁財天池の湧水が由来とされています。お寺の裏手には、良弁のお墓とされる古墳が残されていてます。これが本当に良弁のお墓であれば、世紀の大発見と言えるでしょう。