東京
東京・池上本門寺:信念を貫く音と闘魂の系譜(区指定文化財)
東京都大田区にある池上本門寺(いけがみ・ほんもんじ)は、日蓮宗の大本山として知られる由緒ある寺院です。東急池上線・池上駅から徒歩約10分。参道にはくず餅屋や古風な商店が並び、どこか懐かしい風景が広がります。
東京・烏山寺町:喜多川歌麿が眠る小京都
この寺町が形成されたのは、今からおよそ100年前。きっかけは、大正12年(1923年)の関東大震災でした。震災後の都市計画により、都内の寺院のいくつかが、広い土地を求めて郊外への移転を余儀なくされました。同様の寺町は、上高田(中野区)、梅里・松の木・高円寺(いずれも杉並区)などにも見られます。東京都が移転先をあっせんし、烏山寺町もその流れで誕生しました。
東京・慶元寺:江戸のルーツとドラマ『地面師たち』のロケ地
長い歴史を持つ喜多見の慶元寺ですが、近年、再び注目を集めています。それはNetflixの大ヒットドラマ「地面師たち」のロケ地として使用されたためです。劇中では、100億円の価値がある「光庵寺」という架空の寺院として登場しました。
東京・泉岳寺:赤穂浪士が眠るお寺とヨーロッパのつながり
赤穂浪士と浅野内匠頭の墓があることで有名な泉岳寺を訪れました。江戸時代の泉岳寺は、僧侶が学問に励む学寮として知られ、最盛期には全国から約200名の僧侶が集まっていました。この伝統は今も続いており、毎朝4時30分には座禅の開始を告げる鐘が響いています。
神奈川・川崎大師:大人気パワースポットに伝わる平和の鐘
今回は毎年300万人が初詣に参拝に訪れる大人気のパワースポットを訪れます。川崎大師は、成田山新勝寺、髙尾山薬王院とともに、真言宗智山派の関東三大本山の一つです。平安時代末期、川崎で漁師をしていた平間兼乗(ひらまかねのり)が海中から仏像を引き揚げました。仏像をきれいに掃除して小さなお堂に安置したのが川崎大師のはじまりと言われています。
東京・青松寺:高僧ビルに囲まれた都心のパワースポット
今回は港区愛宕にある青松寺(せいしょうじ)を紹介します。最寄りの日比谷線神谷町駅は、昨年開業した日本一高い「麻布台ヒルズ」に直結している注目のエリアです。
東京・目黒不動尊:江戸リゾートとして栄えたパワースポット
目黒不動尊は、東急目黒線不動前駅から徒歩約10分の場所に位置する、千年以上の歴史を誇る古いお寺です。2021年にNHKで放送されたブラタモリによると江戸時代には日帰りのリゾート地として栄え、現在でも周辺には昔の料亭や商店の面影が残っています。
目黒・祐天寺:徳川将軍の物語-家族の絆と伝説を繋ぐ鐘音(区指定有形文化財)
東急東横線の中目黒駅の隣に位置する祐天寺駅。ここから商店街を10分ほど歩くと、江戸時代初期に祐天という高僧の廟所として弟子の祐海が建てた祐天寺が見えてきます。このお寺には1728年に作られた梵鐘があります。今回は梵鐘の文化財としての魅力とその背景にあるサイドストーリーをご紹介します。
上野・寛永寺:唯一現存する江戸の時鐘(日本の音風景100選)
寛永寺は徳川家の重臣であり僧侶の天海が建立したお寺で、江戸城の鬼門(東北)を守る役割があるといわれています。この鐘の音は環境省によって選定された「日本の音風景100選」にも選ばれています。
東京・九品仏:世田谷のパワースポットと江戸の鐘(都指定文化財)
東急大井町線の九品仏(くほんぶつ)駅から徒歩5分程度の距離に位置する九品仏は、自由が丘エリアの人気住宅街にひっそりと佇んでいます。その名の通り九体の仏像を祀る九体寺(くたいじ)というスタイルのお寺で、平安時代に多く建てられたそうですが、現存しているのはここ九品仏と京都の浄瑠璃寺の二つです。江戸時代初期の建立で、正式名称は浄真寺(じょうしんじ)といいます。今回は世田谷のパワースポット、九品仏・浄真寺に伝わる貴重な江戸時代の梵鐘を紹介します。