京都・東寺:きょうの始まりと幻想ライトアップ

京都観光のスタートとして、東寺で行われる「生身供(しょうじんく)」に参加してみてはいかがでしょうか?毎朝6時、東寺の御影堂では弘法大師(空海)に朝食を捧げる儀式が行われます。6時前には地元の人々がたくさん集まります。朝の静寂を破る梵鐘の響きとともに開門し、御影堂で祈りを捧げる日常の光景は、仏教の聖地・京都のローカルな魅力を感じさせてくれます。

早朝なら境内を独占できる

京都のシンボル国宝・五重塔

東寺の五重塔は、高さ55メートルで日本一の高さを誇る木造建築物です。東京から新幹線で京都に到着する際にまず目に飛び込んでくる京都のシンボルです。空海が創建したこの塔は4回焼失し、現在の塔は寛永21年(1644年)に徳川家光の寄進で建てられた5代目です。

ライトアップ期間中は夜まで賑やか

現代に唯一残った平安京の遺構

京都駅から近い慶賀門は朝五時に開門する

794年に平安京が築かれた際、都の正門である羅城門を挟んで東西に建立された寺のうちの一つです。西寺や羅城門は歴史の中で失なわれてしまいましたが、東寺は現在もその壮麗な姿を残しており、平安京の唯一の遺構として存在感を放っています。1994年には「古都京都の文化財」の構成遺産としてユネスコ世界遺産に登録されました。

梵鐘しらべ

時間毎朝6時
打数10打
前捨て鐘
実質10打
後捨て鐘

京都土産におススメ、志津屋のカルネ

京都と言えば和食のイメージが強いですが、総務省の調査によると一世帯当たりのパン消費量は京都府がダントツ一位です。

確かに京都には多くのパン屋さんがありますが、その中でも特におすすめしたいのが志津屋のオリジナルパン「カルネ」です。ドイツ風のフランスパンにハムと玉ねぎがサンドされ、マーガリンで絶妙に味付けされた逸品です。

旅のおやつ、お土産にぴったりで、京都駅の中にもお店がありますので、ぜひ立ち寄ってみてください。京都のパン屋さんSIZUYA【志津屋】公式Webサイト

梵鐘ものがたり

毎朝6時を告げる鐘は御影堂の前にある

法要の始まりを告げる朝の鐘

生身供は地元の信者でいっぱい

東寺は「お大師様の寺」として庶民の信仰を集め、今日でも多くの人々に親しまれています。御影堂に安置されている弘法大師坐像(国宝)は地元の信仰を集めています。毎朝6時に行われる生身供の法要では、多くの参拝者が集まります。お寺の梵鐘が響き渡る中、弘法大師に朝食を捧げる様子は古都の素顔を見せてくれます。御影堂の生身供は誰でも予約不要で参拝することができます。

東寺は歴史のタイムカプセル

東寺に現存する最古の建造物「宝蔵」

南から北へ一直線に配置された建物の規模や配置は創建当時の姿を残しています。北大門から観智院に向かう櫛笥(くしげ)小路は平安時代そのままの幅で残っている京都でただひとつの小路です。通りの名前は、平安時代に「櫛笥大納言」という人物が住んでいたことに由来します。また、平安時代後期に建立された宝蔵は、東寺に現存する最古の建造物です。この床板は大きな建物の扉を転用したもので、羅城門の扉の遺物と言われています。

東寺は京都旅行の出発点

平安時代の道がそのまま残る櫛笥(くしげ)小路

東寺は京都駅から徒歩約15分の距離にあり、朝5時から境内に入ることができます。京都を訪れる際には、ぜひ東寺での朝のひとときをお楽しみください。新幹線の車窓から見える五重塔が、京都の旅の始まりを美しく彩ってくれることでしょう。

アクセス

住所

京都府京都市南区九条町1

ホームページ

https://toji.or.jp

お寺の鐘しらべ管理人

  • 東京在住のサラリーマン
  • 梵鐘の愛好家
  • 出張先や夜時間に梵活中

皆さんお寺で鐘を鳴らした経験があると思います。お寺の鐘、梵鐘(ぼんしょう)はとても身近な文化です。それぞれの寺や地域の歴史を反映し、豊富なバリエーションが存在します。

しかし最近では騒音問題や人手不足により、その文化は急速に失われつつあります。日々の生活や街の風景が変わる中で、鐘の音は変わらない唯一の文化遺産です。

「お寺の鐘しらべ」では、梵鐘にまつわる文化や歴史を通して、鐘の魅力を発信しています。朝活やお仕事後のひとときに楽しめるプチ旅行の参考としてもご活用いただけます。

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