奈良
奈良・飛鳥寺:日本最初のお寺に伝わる昭和の名鐘

飛鳥寺は、日本で初めて本格的に建立された仏教寺院です。推古天皇4年(596年)、蘇我馬子が氏寺として建立しました。本堂には日本最古の仏像である飛鳥大仏(銅造釈迦如来坐像)が安置されています。飛鳥大仏は平安時代の仁和3年(887年)と鎌倉時代の建久7年(1196年)に火災で損傷を受けながらも、幾度もの修復を経て、1400年以上にわたって当時の面影を伝え続けています。

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京都
京都・和束町:茶畑の里に響く廃寺の鐘

京都府南部、和束町(わづかちょう)は京都最大の茶の産地です。一帯に広がる茶畑は美しい山里の風景をつくり出し、その中でも石寺(いしでら)地区は茶畑と山並みが織りなす風景が評価され、京都府景観資産の第1号に指定されています。今回は宇治茶の歴史とともに育まれてきた石寺集落に伝わる600年前の梵鐘を紹介します。

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京都
京都・浄瑠璃寺:仏教の聖地、南山城に伝わる晩鐘

浄瑠璃寺の象徴は、西側の本堂に安置された九体の阿弥陀如来像。これらはすべて平安時代に造られたもので、建物とあわせて国宝に指定されています。同様の形式を伝えるものとしては、江戸時代に造られた東京・九品仏浄真寺の九体阿弥陀像が知られていますが、平安時代のものが完全な形で残るのは浄瑠璃寺だけです。

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神奈川
鎌倉・建長寺:鎌倉大仏の名工が遺した“現役”の洪鐘(国宝)

建長寺は、北鎌倉駅から歩いて15分ほどの場所にあります。このエリアには、建長寺のほかにも円覚寺、浄智寺、東慶寺といった臨済宗の寺院が点在していて、禅の雰囲気が色濃く漂う地域です。この一帯は、もともと源頼朝が北条氏に与えた土地で、北鎌倉にある多くの寺院は北条氏と深いゆかりを持っています。

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神奈川
鎌倉・長谷寺:観音の旅路と梵鐘に刻まれた縁(重要文化財)

鎌倉・長谷寺は、江ノ島電鉄の長谷駅から徒歩5分ほど。周辺には鎌倉大仏や由比ガ浜海岸といった観光名所が集まり、鎌倉でも屈指の人気エリアとして多くの人で賑わいます。

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神奈川
鎌倉・大船観音:車窓に浮かぶ祈りの姿と平和の鐘

東海道線の車窓から姿を現す巨大な白衣観音像で知られる大船観音寺。戦前に着工し、戦争や資金難を乗り越えて1960年に完成しました。現在は曹洞宗の寺院として信仰を集めています。観音像への参道途中には、味の素三代目社長・鈴木三郎助氏の寄進による梵鐘があり、毎日正午の時を告げます。高台から響くその音は、大船の街に静かな祈りを届けています。

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神奈川
鎌倉・杉本寺:川端康成が耳を澄ませた鐘の響き

杉本寺は、鎌倉で最も古い歴史をもつお寺です。鎌倉駅から金沢八景方面行きのバスに乗り、金沢街道沿いの大蔵山中腹に位置しています。この地・二階堂は、かつて川端康成や平山郁夫といった文化人が暮らしたことでも知られています。

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