東京・泉龍寺:伝説の僧侶良弁ミステリーと大型鐘楼
今回紹介するのは泉龍寺。小田急線狛江駅の目の前に位置しています。東京以外ではあまり知られていないお寺ですが、珍しい型の大きな鐘楼は必見です。お寺には奈良時代の僧侶・良弁(ろうべん)にまつわる伝説と品物が伝えられています。良弁はお寺の弁財天池で雨乞いの儀式を行ったとされています。この一帯の地名である和泉(いずみ)は弁財天池の湧水が由来とされています。お寺の裏手には、良弁のお墓とされる古墳が残されていてます。これが本当に良弁のお墓であれば、世紀の大発見と言えるでしょう。
京都・金閣寺:徒然草に登場した旧西園寺の梵鐘
金閣寺は1994年(平成6年)にユネスコ世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」の構成資産に登録されました。特に黄金の建物は有名で、これを目当てに毎日たくさんの観光客が世界中から訪れます。とても有名なお寺ですが、梵鐘があることはあまり知られていません。見落とされがちな存在ではあるものの、実は金閣寺の中で最も古い歴史を持つ貴重な文化財です。
奈良・法隆寺:西院伽藍は僧侶の時計台(重文)
法隆寺の境内は広大で、拝観エリアは複数に分かれています。拝観チケットは3枚綴りで、今回紹介する西院伽藍は、メインエリアと言えるでしょう。西院伽藍は飛鳥時代に建てられたもので、現存する世界最古の木造建築群とされています。法隆寺の建築物は、「法隆寺地域の仏教建造物」として、日本で初めて世界遺産に登録されました。
東京・観栖寺:夕焼けの鐘が伝える和のこころ
『夕焼け小焼け』は、多くの日本人に親しまれてきた歌で、いまも全国至る所で防災無線が夕方に放送されています。子どもたちの帰宅の合図として親しまれる歌詞にある「山のお寺の鐘」は、多くの人にとって懐かしさを感じさせる風景を思い起こさせます。実際にこの歌のモデルとされているのが東京都八王子市にある観栖寺です。
東京・築地本願寺:オリエンタルな朝の鐘とグルメスポット
築地本願寺は、銀座から歩いてすぐの都心に位置する大きな寺院です。一見すると教会のような建物ですが、れっきとした浄土真宗のお寺です。建築家の伊藤忠太が、仏教発祥の地であるインドの建築様式を取り入れて、独自に発展させたデザインと言われています。
東京・品川寺:ヨーロッパを旅した徳川の鐘(重要美術品)
品川寺(ほんせんじ)は旧東海道沿いの小さなお寺で、その寺名が発展して品川という地名が生まれました。このお寺にはヨーロッパから日本に戻った梵鐘があり、その出来事をきっかけにした交流は今も続いています。
東京・浅草寺:松尾芭蕉が詠んだ江戸の鐘(指定文化財)
浅草寺は飛鳥時代に建てられた寺院で、都内でも最も古い歴史をもっています。お寺の中心には本堂や五重塔など多くの伝統的な建築物があり、お寺のに続く仲見世通りでは様々なお土産や和菓子、食べ物などが楽しめます。東京を代表する人気スポットとして毎日たくさんの参拝者で賑わいます。
北鎌倉・円覚寺:年に2日だけ響き渡る弁財天堂の『洪鍾』(国宝)
円覚寺はJR横須賀線・北鎌倉駅の目の前。鎌倉幕府の執権、北条時宗が800年前に建立しました。週末に開催される座禅会は人気で、たくさんの参加者で賑わいます。広大な境内には多くの歴史的な建築物や寺宝があり、その中でも梵鐘は特別な存在です。
奈良・法輪寺:自然の試練を乗り越えた斑鳩の古刹
隆寺駅からのどかな田園地帯を歩くと、その一角に三重塔が見えてきます。ここの地名、三井は聖徳太子が三つの井戸を飛鳥から移したことに由来します。