奈良・矢田寺:日本最古の地蔵信仰と京都の送り鐘
矢田寺(金剛山寺)は「矢田のお地蔵さん」として広く親しまれており、奈良県の矢田山の中腹に位置しています。この寺院には、日本最古とされる延命地蔵菩薩が安置されており、地蔵信仰の中心地として栄えてきました。寺院へは大和小泉駅からバスで横山口まで行き、そこから徒歩約20分の山道を登ると到着します。
東京・泉岳寺:赤穂浪士が眠るお寺とヨーロッパのつながり
赤穂浪士と浅野内匠頭の墓があることで有名な泉岳寺を訪れました。江戸時代の泉岳寺は、僧侶が学問に励む学寮として知られ、最盛期には全国から約200名の僧侶が集まっていました。この伝統は今も続いており、毎朝4時30分には座禅の開始を告げる鐘が響いています。
奈良・金峯山寺:藤原道長が詣でた修験道のパワースポット
金峯山寺は「紀伊山地の霊場と参詣道」の主要構成遺産としてユネスコ世界文化遺産に登録されている寺院です。大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)という非常に厳しい修験道はここ金峯山寺を起点にしています。私は東京から京都を経由し、奈良、橿原神宮を通り過ぎて吉野まで3時間以上かけてやってきましたが、これは修験道のスタート地点に到着したに過ぎません。
奈良・朝護孫子寺:聖徳太子が開いた阪神タイガースの聖地!?
昨シーズンは日本シリーズを制し38年ぶりのAREを成し遂げた阪神タイガース。ペナントレース佳境に入りアレンパが見えてきた9月、信貴山の朝護孫子寺を訪れました。聖徳太子が物部氏と戦争を繰り広げていた8歳の頃、寅年・寅月・寅日・寅刻にこの山で毘沙門天王を感じとり、その勢いで戦争に勝利したと伝えられています。
神奈川・川崎大師:大人気パワースポットに伝わる平和の鐘
今回は毎年300万人が初詣に参拝に訪れる大人気のパワースポットを訪れます。川崎大師は、成田山新勝寺、髙尾山薬王院とともに、真言宗智山派の関東三大本山の一つです。平安時代末期、川崎で漁師をしていた平間兼乗(ひらまかねのり)が海中から仏像を引き揚げました。仏像をきれいに掃除して小さなお堂に安置したのが川崎大師のはじまりと言われています。
名古屋・大須観音:お寺と商店街をつなぐ鐘物語
日本三大観音のひとつ大須観音は、隣接する大須商店街とともに歴史を歩んできました。名古屋の城下町が形成された際、街道沿いに寺町が設けられ、そこから参拝客の往来が増えるにつれて商店や芝居小屋が発展し、現在の大須商店街が生まれました。
三重・大村神社:呪われた伝説の虫喰い鍾(伊賀市指定有形文化財)
三重県伊賀市阿保にある大村神社は、近鉄大阪線の青山駅から徒歩20分ほどの距離にあります。古くは奈良・京都から青山峠を越えて伊勢神宮や東海道に抜ける街道の要所で、駅から神社までの道は旧街道の風情が色濃く残っています。
京都・平等院:平安時代に現れた梵鐘美術の最高傑作(国宝)
平等院(びょうどういん)は、藤原氏が最も勢力を誇った平安時代中期1052年に創建されました。京都府宇治市宇治蓮華にある寺院で、藤原道長の別荘を息子の藤原頼通がお寺に改修しました。平等院には平安貴族の華やかな建造物や文化財が受け継がれていて、1994年(平成6年)にはユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の一部として登録されました。
東京・青松寺:高僧ビルに囲まれた都心のパワースポット
今回は港区愛宕にある青松寺(せいしょうじ)を紹介します。最寄りの日比谷線神谷町駅は、昨年開業した日本一高い「麻布台ヒルズ」に直結している注目のエリアです。
京都・三十三間堂:お堂の閉館を告げる夕方の鐘
三十三間堂は、正式には妙法院という天台宗のお寺の飛び地境内にある蓮華王院(れんげおういん)というお堂です。平安時代の末期1164年、平清盛により建立された本堂に1001体の観音像が並ぶ姿は圧巻です。