雑学
榮山寺の梵鐘と菅原道真の秘密に迫る

奈良県五條市の榮山寺に伝わる梵鐘は、極めて美しい鐘銘文を持つことで知られその文化的価値から国宝に指定されています。藤原道明と橘澄清が協力して『道澄寺』を建立し、藤原道明が梵鐘を作るよう命令して、素晴らしい傑作が誕生したことが銘文に刻まれています。ところでこの鐘の銘文はそもそも菅原道真が作ったのではないか、という伝説が昔から存在します。このコラムでは伝説の真相に迫ってみたいと思います。

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雑学
日本一早い『ゆく年くる年(2024-2025)』大予想

今年も残すところあと2か月となり、梵鐘界のビッグイベント「大晦日の除夜の鐘」が近づいてきました。そして、この時期に欠かせないのが、NHKで毎年放送される「ゆく年くる年」ですね。梵鐘が一年で最も注目される瞬間が、もうすぐやってきます。

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雑学
大阪・釣鐘屋敷:歌舞伎のクライマックスに描かれた鐘の音(大阪府有形文化財)

大阪地下鉄谷町線の天満橋駅から徒歩5分の場所に江戸時代の釣鐘が残されています。この地域の住所「釣鐘町」という地名も、この釣鐘に由来しています。

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観光
知恩院のナイトイベント、MNNIGに参戦!

御忌の一週間は多くの法要が執り行われます。その中でも特に『ミッドナイト念仏in御忌~ネンブツガトマラナイト!~』は我々一般人が参加可能なイベントです。というより一般参加者が主体ともいえるユニークなイベントです。事前申込みは不要。イベント自体は夜19時~朝7時まで開催されますが、途中参加・途中退出OKです。もちろん無料で参加できます。

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観光
春を告げる二月堂のお水取り

東大寺二月堂のお水取りを見学してきました。二月堂と呼ばれる建物で燃え盛る松明の光景、ちょうどこの上の写真のような一コマが有名ですが、二週間ぶっ通しで行われる仏教の荒行です。この象徴的な松明の様子を含めた二週間の行事をまとめて「お水取り」と言われます。

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雑学
漱石と子規の友情が生んだ日本文学の最高傑作

夏目漱石と正岡子規、ふたりは明治になる直前、慶応三年に生まれ、東京大学で同級生として出会いました。

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雑学
東大寺が毎晩14回の鐘を響かせるミステリーを追う!

東大寺の20時の鐘は実質14回とされています。14回というのはかなり珍しくて、私が知ってるのはここだけです。自分なりに 14回の理由を考察してみました。

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観光
冬の祭典【法隆寺】鬼追式のレポート

毎年2月1日から3日間、毎日西円堂では「薬師悔過」の法要が行われます。二月に西円堂で行われることから一般には「西円堂修二会」と呼ばれています。修二会結願が終わると夜に「追儺会(ついなえ)」と呼ばれる鬼追式が行われます。

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雑学
東大寺の太郎と朝比奈三郎の轟音伝説

鎌倉時代の武将、朝比奈義秀にまつわる話があります。義秀は北条一族と和田一族が武力衝突した和田合戦で活躍した実在の人物ですが、人間離れした逸話も多く残されています。

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雑学
夕暮れの法隆寺 ― 『柿食えば鐘が鳴るなり』の舞台を探る

明治時代の俳人、正岡子規が詠んだ俳句「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」。知らない人はおそらくいないでしょう。昼間は多くの人で賑わっていた法隆寺が、夕暮れになり静寂が戻りつつある情景を描いています。

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