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京都・鳴虎報恩寺:鳴ると不吉『撞かずの鐘』都市伝説(重要文化財)

「鳴虎」という名前は、鳴き声をあげるトラの絵に由来しています。中国の画家、四明陶佾(しめいとういつ)が描いたこのトラの絵は、豊臣秀吉の目に留まりました。秀吉はその絵を大変気に入り、聚楽第に持ち帰ります。しかし、毎晩のようにトラが絵の中で吠え、秀吉を悩ませたと言われています。そのため、やむなく報恩寺に絵を返却したのです。当時の日本では実物のトラを見たことがある人はほとんどいませんでしたが、そのリアルな猛獣の表情は、秀吉だけでなく、誰もが興味をそそられたことでしょう。

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京都・笠置寺:スピリチュアルな聖域に伝わる解脱鐘(重要文化財)

関西本線の笠置駅からハイキングコースを登ると山頂付近に山門が現れます。笠置寺がある南山城エリアは、古くから交通の要衝として栄え、特に平安時代から戦国時代にかけて重要な役割を果たしました。多くの城跡や古寺が点在していて、木津川が流れる美しい自然環境に恵まれています。

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京都・六道珍皇寺:冥界とつながるミステリースポットの『迎え鐘』

六道珍皇寺は、京都市内の六原と呼ばれるエリアにある六道の辻に佇むお寺です。六道の辻というのは現世と冥界の分かれ道で、平安時代には亡くなった人々と最期の別れを惜しむ場所でした。このお寺に祀られている小野篁は朝廷の高官として活躍した人物でした。その一方で、夜間は閻魔大王のアシスタントとして働くために現世と冥界を日々往来したというミステリアスな伝説が伝わっています。

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