京都
京都・知恩院:大晦日のテレビでおなじみの大梵鐘
大晦日の除夜の鐘。その中で一番有名なのが知恩院の大梵鐘ではないでしょうか。十七人のお坊さんが掛け声とともに大鐘を撞く光景は日本の風物詩と言えるでしょう。現地で見たい人も多いと思いますが当日は大変な混雑です。今回はこの鐘をゆっくり楽しめる方法を紹介します。
京都・金閣寺:徒然草に登場した旧西園寺の梵鐘
金閣寺は1994年(平成6年)にユネスコ世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」の構成資産に登録されました。特に黄金の建物は有名で、これを目当てに毎日たくさんの観光客が世界中から訪れます。とても有名なお寺ですが、梵鐘があることはあまり知られていません。見落とされがちな存在ではあるものの、実は金閣寺の中で最も古い歴史を持つ貴重な文化財です。
京都・東福寺: 毎日深夜に鳴り響く伝統の『送り鐘』(重要文化財)
紅葉の名所として知られ、シーズンになると多くの人々で賑わいます。ここでは極めて珍しい打鍾の習慣がいまも続いています。深夜23時45分、鐘の響きが東福寺一帯を静かに彩ります。
京都・鳴虎報恩寺:鳴ると不吉『撞かずの鐘』都市伝説(重要文化財)
報恩寺には、平安京で最も古い梵鐘が現存しています。この鐘が「撞かずの鐘」と呼ばれるようになったのは、不吉な出来事が起こるという伝説が影響しています。鐘を撞くと不吉なことが起こるため、日常では使われなくなり、今では大晦日の除夜の鐘や新住職の晋山式でのみ鳴らされる特別なものとなりました。
京都・笠置寺:スピリチュアルな聖域に伝わる解脱鐘(重要文化財)
関西本線の笠置駅からハイキングコースを登ると山頂付近に山門が現れます。笠置寺がある南山城エリアは、古くから交通の要衝として栄え、特に平安時代から戦国時代にかけて重要な役割を果たしました。多くの城跡や古寺が点在していて、木津川が流れる美しい自然環境に恵まれています。
京都・六道珍皇寺:冥界とつながるミステリースポットの『迎え鐘』
六道珍皇寺は、京都市内の六原と呼ばれるエリアにある六道の辻に佇むお寺です。六道の辻というのは現世と冥界の分かれ道で、平安時代には亡くなった人々と最期の別れを惜しむ場所でした。このお寺に祀られている小野篁は朝廷の高官として活躍した人物でした。その一方で、夜間は閻魔大王のアシスタントとして働くために現世と冥界を日々往来したというミステリアスな伝説が伝わっています。