東京・豪徳寺:井伊家の菩提寺に響く江戸の鐘(区指定有形文化財)

東京都世田谷区にある 豪徳寺 は、海外では「招き猫の寺」として知られる一方、江戸時代を代表する大名家・井伊家の菩提寺として、歴史を刻んできたお寺です。
境内を彩る招き猫と梵鐘は、井伊家の歩みと江戸のアートを今に伝えています。

井伊家と豪徳寺の成立

もともとこの地には「弘徳院」という寺がありました。寛永10年(1633)、彦根藩が世田谷一帯を領地としたことをきっかけに、弘徳院は井伊家の菩提寺となります。彦根藩二代藩主 井伊直孝 の法名にちなみ、寺号は「豪徳寺」と改められて以後、境内にはのちに安政の大獄で知られる大老 井伊直弼 をはじめ、井伊家歴代当主の墓所が並ぶことになります。

井伊家再興の原点 ― 直虎と直政

彦根藩初代藩主 井伊直政 は、戦国期に井伊家を率いた『おんな城主直虎』の庇護のもとで成長したと伝えられる人物です。直政は関ヶ原で徳川家康に仕え、二代目・直孝による大坂夏の陣での活躍もあり井伊家は徳川政権の四天王と呼ばれる大名になりました。

梵鐘しらべ

時間大晦日など
打数
前捨て鐘
実質
後捨て鐘

幸運の招き猫電車で豪徳寺へGo

豪徳寺へは、宮の坂駅(東急世田谷線)から徒歩約5分。世田谷線は今も東京に残る路面電車で、歩く速さに近いのんびりした風景が魅力です。

招き猫をあしらった「幸運の招き猫電車」は、毎日運行ダイヤが異なるので、お出かけ前に東急電鉄公式サイトで確認してから行くのが無難です。境内の招き猫とともに、豪徳寺らしい光景としてSNSでも人気を集めています。

梵鐘ものがたり

江戸を代表する人気作家の作

豪徳寺の梵鐘は、宝永7年(1710)に鋳造されました。作者の藤原正次は、浅草寺など有力寺社の工芸品を数多く手がけ、長者番付にも名を連ねた人気の芸術家です。この梵鐘は世田谷区指定有形文化財に指定され、約四百年の時を経た今も、静かにその姿をとどめています。

アクセス

住所

東京都世田谷区豪徳寺2丁目24−7

お寺の鐘しらべ管理人

  • 東京在住のサラリーマン
  • 梵鐘の愛好家
  • 出張先や夜時間に梵活中

皆さんお寺で鐘を鳴らした経験があると思います。お寺の鐘、梵鐘(ぼんしょう)はとても身近な文化です。それぞれの寺や地域の歴史を反映し、豊富なバリエーションが存在します。

しかし最近では騒音問題や人手不足により、その文化は急速に失われつつあります。日々の生活や街の風景が変わる中で、鐘の音は変わらない唯一の文化遺産です。

「お寺の鐘しらべ」では、梵鐘にまつわる文化や歴史を通して、鐘の魅力を発信しています。朝活やお仕事後のひとときに楽しめるプチ旅行の参考としてもご活用いただけます。

一緒に梵鐘を巡る旅に出かけましょう!

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