奈良・薬師寺:シルクロードの終点に伝わる壊れ鐘(重文)

奈良市の中心地から2キロほど離れた西ノ京に位置する薬師寺。薬師寺はシルクロードの終着点と言われていて、ヨーロッパや中東、アジアの影響が残されています。世界との窓口として栄えた古代日本の面影を感じにお出かけしてみてはいかがでしょうか?近鉄橿原線の西ノ京駅から徒歩2分、JR奈良駅からでしたら路線バスを利用して15分くらいです。

梵鐘しらべ

時間毎日5時、17時
打数5 打
前捨て鐘-
実質5 打
後捨て鐘-

心と身体癒すパワースポット

薬師寺はその名の通り病気を治し人々を癒すことを目的に建立されました。左手に薬壺を持つ薬師如来は奈良時代に創られた仏像の最高傑作と言われています。

薬師寺はパワースポットとして昔から人気のお寺で、現代でも毎日たくさんの人が訪れます。

梵鐘ものがたり

奈良時代から伝わる『西ノ京割れ鐘』

薬師寺の梵鐘は『西ノ京割れ鐘』と呼ばれています。少し専門的な話になりますが、撞き座と竜頭という部分が奈良時代の特徴を残していて、1300年ほど前に鋳造された貴重な古代鍾と考えられています。享禄元年(1528)の火災による大きなヒビ割れが見られることから、いつしかそう呼ばれるようになりました。

朝5時と夕方5時に響く鐘

『西ノ京割れ鐘』は重要文化財に指定され、保蔵庫に保管されています。いま使われているのは昭和51年、金堂落慶を記念して同じ規模で鋳造制作されたものです。現在は朝夕5時に5打突いて時を知らせています。どちらも参拝時間外なので打鍾の姿は見ることができません。

今回は特別な許可のもと夕方5時の打鍾を撮影させていただきました。下記のYouTubeでダイナミックな鐘のしらべをお楽しみください。薬師寺は、歴史と静寂の魅力を訪れる人々に提供します。

アクセス

住所

奈良県奈良市西ノ京町457

ホームページ

https://yakushiji.or.jp/


お寺の鐘しらべ管理人

  • 東京在住のサラリーマン
  • 梵鐘の愛好家
  • 出張先や夜時間に梵活中

皆さんお寺で鐘を鳴らした経験があると思います。お寺の鐘、梵鐘(ぼんしょう)はとても身近な文化です。それぞれの寺や地域の歴史を反映し、豊富なバリエーションが存在します。

しかし最近では騒音問題や人手不足により、その文化は急速に失われつつあります。日々の生活や街の風景が変わる中で、鐘の音は変わらない唯一の文化遺産です。

「お寺の鐘しらべ」では、梵鐘にまつわる文化や歴史を通して、鐘の魅力を発信しています。朝活やお仕事後のひとときに楽しめるプチ旅行の参考としてもご活用いただけます。

一緒に梵鐘を巡る旅に出かけましょう!