世界遺産
高野山・金剛峯寺(2):福島正則が寄進した万葉仮名の鐘新着!!
高野山駅に到着後はケーブルカーとバスを乗り継ぎ、いよいよ聖地の門をくぐります。まず出迎えてくれるのは金剛力士像が立つ大門。その先には、壇上伽藍、金剛峯寺、奥の院と続く参道が2キロ以上も続き、周辺には117もの寺院が点在します。高野山全体が「一山境内地」と称され、山全体がお寺となっているのが特徴です。樹齢数百年の杉並木を進む奥之院参道は、異空間に迷い込んだような感覚を抱かせ、強いスピリチュアルな印象を与えます。
高野山・金剛峯寺(1):高野二郎と呼ばれた山岳宗教都市の大鐘新着!!
多くの日本人にとって高野詣は遠い存在で、門をくぐる時の感動は道中の苦労を忘れさせてくれます。標高約1,000メートルに位置する山岳地帯に広がる宗教都市は、1,200年もの長い歴史を持ち、多くの信仰を集めてきました。終着駅に近づくにつれ、列車の車窓からは数百年の樹齢を持つ木々が生い茂る森が広がり、日常から離れた異世界へと誘われるような神秘的な景色が見えてきます。大阪を出発する時は賑やかだった満員の車内が静寂に包まれ、乗客の期待とともに緊張感がただよい始めます。
比叡山・延暦寺:いろんなルートで巡る仏教の最強パワースポット
延暦寺は比叡山に全体に広がる寺院で、ユネスコ世界文化遺産に認定されています。山内の三つのエリア「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」に約100の堂塔がそびえています。三つのエリアそれぞれに本堂があって、それぞれが巨大寺院と呼べる存在です。
奈良・金峯山寺:藤原道長が詣でた修験道のパワースポット
金峯山寺は「紀伊山地の霊場と参詣道」の主要構成遺産としてユネスコ世界文化遺産に登録されている寺院です。大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)という非常に厳しい修験道はここ金峯山寺を起点にしています。私は東京から京都を経由し、奈良、橿原神宮を通り過ぎて吉野まで3時間以上かけてやってきましたが、これは修験道のスタート地点に到着したに過ぎません。
京都・平等院:平安時代に現れた梵鐘美術の最高傑作(国宝)
平等院(びょうどういん)は、藤原氏が最も勢力を誇った平安時代中期1052年に創建されました。京都府宇治市宇治蓮華にある寺院で、藤原道長の別荘を息子の藤原頼通がお寺に改修しました。平等院には平安貴族の華やかな建造物や文化財が受け継がれていて、1994年(平成6年)にはユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の一部として登録されました。
京都・西本願寺:幻想的な雰囲気ただよう夜明けの梵鐘(重要文化財)
JR京都駅前の西本願寺(にしほんがんじ)は、歴史の授業で習った親鸞(しんらん)というお坊さんが開いた浄土真宗本願寺派の本山です。世界文化遺産「古都京都の文化財」にも登録されている西本願寺は、壮麗な仏教建築物や文化財戦乱の歴史を感じさせる場所でもあります。
京都・東寺:京の始まりと幻想ライトアップ
京都観光のスタートとして、東寺で行われる「生身供(しょうじんく)」に参加してみてはいかがでしょうか?毎朝6時、東寺の御影堂では弘法大師(空海)に朝食を捧げる儀式が行われます。6時前には地元の人々がたくさん集まります。朝の静寂を破る梵鐘の響きとともに開門し、御影堂で祈りを捧げる日常の光景は、仏教の聖地・京都のローカルな魅力を感じさせてくれます。
京都・金閣寺:徒然草に登場した旧西園寺の梵鐘
金閣寺は1994年(平成6年)にユネスコ世界遺産(文化遺産)「古都京都の文化財」の構成資産に登録されました。特に黄金の建物は有名で、これを目当てに毎日たくさんの観光客が世界中から訪れます。とても有名なお寺ですが、梵鐘があることはあまり知られていません。見落とされがちな存在ではあるものの、実は金閣寺の中で最も古い歴史を持つ貴重な文化財です。
奈良・法隆寺:西院伽藍は僧侶の時計台(重要文化財)
法隆寺の境内は広大で、拝観エリアは複数に分かれています。拝観チケットは3枚綴りで、今回紹介する西院伽藍は、メインエリアと言えるでしょう。西院伽藍は飛鳥時代に建てられたもので、現存する世界最古の木造建築群とされています。法隆寺の建築物は、「法隆寺地域の仏教建造物」として、日本で初めて世界遺産に登録されました。
奈良・東大寺:古都の夜を彩る巨大梵鐘(国宝)
東大寺の大仏殿が閉じられる17時。昼間は賑やかだったお寺に静寂が訪れます。東大寺には夜ならではの見どころがたくさんあります。その中の一つが、奈良時代から伝わる巨大な国宝梵鐘(ぼんしょう)です。毎晩20時、奈良の街は古代の響きに包まれます。