残したい音風景

滋賀
滋賀・園城寺(三井寺):「弁慶の引摺り鐘」と「三井の晩鐘」(重要文化財、残したい日本の音風景百選)

比叡山の武蔵坊弁慶が付けた傷跡が残される初代梵鐘は「弁慶の引摺り鐘」と呼ばれています。江戸時代から使われている二代目の鐘は「三井の晩鐘」として、毎日夕刻の17時に響き渡ります。その音色は、「残したい日本の音風景百選」に選ばれ、琵琶湖を見下ろす風景に溶け込む美しい響きを届けます。

続きを読む
奈良
奈良・やまぞえ不動院:再建された鐘楼と80年ぶりに響く平和の鐘

2024年12月7日、奈良県山添村の『やまぞえ不動院』で再建された鐘楼のオープニングセレモニーが開催されました。昭和19年4月に梵鐘が戦時供出されて以降、80年ぶりにお寺の鐘が村に響きました。鐘が到着する前の10月とセレモニー当日にお寺を訪問し、ご住職の前川良基様からお話を伺いました。前川様は高野山で修行を積まれた後、平成19年からこのお寺の住職を勤めておられます。お寺の住職としての務めに加え、地域活動にも熱心に取り組み、長年山添村の教育委員長を務めるなど、村の発展にも尽力されています。

続きを読む
東京
神奈川・川崎大師:大人気パワースポットに伝わる平和の鐘

今回は毎年300万人が初詣に参拝に訪れる大人気のパワースポットを訪れます。川崎大師は、成田山新勝寺、髙尾山薬王院とともに、真言宗智山派の関東三大本山の一つです。平安時代末期、川崎で漁師をしていた平間兼乗(ひらまかねのり)が海中から仏像を引き揚げました。仏像をきれいに掃除して小さなお堂に安置したのが川崎大師のはじまりと言われています。

続きを読む