奈良・長谷寺:源氏物語に描かれた鐘とほら貝の響き
長谷寺は、「花のお寺」として四季折々の花が訪れる人々を魅了しています。梵鐘とほら貝が交互に響き渡る風景は、源氏物語や枕草子でも紹介されています。
京都・鳴虎報恩寺:鳴ると不吉『撞かずの鐘』都市伝説(重要文化財)
報恩寺には、平安京で最も古い梵鐘が現存しています。この鐘が「撞かずの鐘」と呼ばれるようになったのは、不吉な出来事が起こるという伝説が影響しています。鐘を撞くと不吉なことが起こるため、日常では使われなくなり、今では大晦日の除夜の鐘や新住職の晋山式でのみ鳴らされる特別なものとなりました。
京都・笠置寺:スピリチュアルな聖域に伝わる解脱鐘(重要文化財)
関西本線の笠置駅からハイキングコースを登ると山頂付近に山門が現れます。笠置寺がある南山城エリアは、古くから交通の要衝として栄え、特に平安時代から戦国時代にかけて重要な役割を果たしました。多くの城跡や古寺が点在していて、木津川が流れる美しい自然環境に恵まれています。
奈良・王龍寺:街中の知られざる癒しパワースポット
王龍寺へは近鉄奈良線の富雄駅からバスまたはタクシーを利用します。住宅街を抜けると、思いがけない場所に立つ山門が目に入ります。その山門をくぐると、周辺とは異なる世界がいきなり広がります。
京都・六道珍皇寺:冥界とつながるミステリースポットの『迎え鐘』
六道珍皇寺は、京都市内の六原と呼ばれるエリアにある六道の辻に佇むお寺です。六道の辻というのは現世と冥界の分かれ道で、平安時代には亡くなった人々と最期の別れを惜しむ場所でした。このお寺に祀られている小野篁は朝廷の高官として活躍した人物でした。その一方で、夜間は閻魔大王のアシスタントとして働くために現世と冥界を日々往来したというミステリアスな伝説が伝わっています。
奈良・東大寺:古都の夜を彩る巨大梵鐘(国宝)
東大寺の大仏殿が閉じられる17時。昼間は賑やかだったお寺に静寂が訪れます。東大寺には夜ならではの見どころがたくさんあります。その中の一つが、奈良時代から伝わる巨大な国宝梵鐘(ぼんしょう)です。毎晩20時、奈良の街は古代の響きに包まれます。