東京
東京・慶元寺:江戸のルーツとドラマ『地面師たち』のロケ地

長い歴史を持つ喜多見の慶元寺ですが、近年、再び注目を集めています。それはNetflixの大ヒットドラマ「地面師たち」のロケ地として使用されたためです。劇中では、100億円の価値がある「光庵寺」という架空の寺院として登場しました。

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京都
京都・泉涌寺:皇室の御寺に伝わる楊貴妃伝説

泉涌寺には鎌倉時代の1230年、中国・南宋からもたらされた楊貴妃観音像があります。この木像は、唐の皇帝・玄宗が楊貴妃の面影を残すために作らせたと言われており、伝説的な美しさを今に伝えています。

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京都
京都・大雲院:八坂の新名所『銅閣寺』と祇園社の鐘

京都でも屈指のフォトスポット『八坂の塔』の近くにもう一つ気になる塔を見たことありませんか?お寺のようですが、建物は非常に近代的で独特な様式をしています。 

この塔は、大倉財閥を築いた大倉喜八郎が建てたものです。喜八郎は明治維新から大正期にかけて、政府や軍部の物資調達を基盤に一代で財閥を築きました。晩年を過ごすため、眞葛が原と呼ばれるこのエリアに別荘「眞葛荘」を建て、そのシンボルとして塔を1928年に完成させました。しかし、喜八郎はその年に90歳で亡くなり、完成した塔を見ることはありませんでした。

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奈良
奈良・榮山寺:藤原南家に伝わる菅原道真ゆかりの梵鐘(国宝)

奈良県五條市の榮山寺は、藤原南家の武智麻呂によって創建された歴史あるお寺です。武智麻呂の子である藤原仲麻呂が建立したと伝えられる八角堂は奈良時代初期の状態をそのまま今に伝えています。1300年前の建築物でありながら、建てられた時期が特定できている点でも貴重な文化財で国宝に指定されています。

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滋賀
滋賀・石山寺:紫式部や清少納言が聴いた平安初期の鐘の音(重要文化財)

石山寺は、『源氏物語』を執筆したとされる紫式部ゆかりの場所として広く知られています。本堂は国の天然記念物に指定されている「石山寺硅灰石」という巨大な岩盤の上に建てられています。この岩盤が寺名の由来となり、岩山と一体化した壮大な風景が「石山寺」という名前にふさわしい姿を見せています。

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和歌山
高野山・金剛峯寺:福島正則が寄進した万葉仮名の鐘

高野山駅に到着した後は、ケーブルカーとバスを乗り継ぐと、いよいよ金剛峰寺に入ります。まず出迎えるのは、金剛力士像が立つ大門。その先には壇上伽藍、金剛峯寺、奥の院へと続く参道が約2キロにわたり伸び、周囲には117もの寺院が点在します。高野山全体が「一山境内地」と称され、山そのものが一つの大寺院として機能しているのが特徴です。

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和歌山
高野山・金剛峯寺:高野四郎と呼ばれる聖地の大鐘

南海線に揺られながらうとうとしていると、終点が近づく頃には、列車の車窓いっぱいに樹齢数百年の木々が広がり、異世界へ誘われるような光景が目の前に現れます。ここはすでに高野山内ですが金剛峯寺はまだ遠く、その広大さを実感します。山に踏み入れた瞬間から、聖地のスピリチュアルな雰囲気と、憧れの地に近づいたという期待感が入り混じり、不思議な静けさが訪れます。

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