奈良
奈良・法隆寺東院:お正月を告げる中宮寺の鐘(重要文化財)

お正月の法隆寺で東院の梵鐘を取材しました。法隆寺は広大で、東院(とういん)と西院(さいいん)に分かれています。世界最古の木造建築物群として有名な西院には奈良時代の梵鐘が伝わっています。一方、東院にも同じく奈良時代のものと思われる日本最古級の梵鐘があり、これはお正月三が日のみ撞かれる貴重な鐘です。

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京都
京都・六角堂:聖徳太子ゆかりの地といけばな発祥の寺

六角堂には「池」があったことから、お寺の住職は「池坊(いけのぼう)」と呼ばれるようになりました。そして、池坊家はいけばな(華道)の発祥の地とされ、代々、六角堂の住職を務めながら家元を継承しています。今日でも池坊は華道の中心として広く知られています。

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京都
京都・南禅寺:伝説と近代遺産が彩る禅の古刹

見どころの多い南禅寺ですが、特に三門と石川五右衛門のエピソードが思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。歌舞伎『楼門五三桐』という演目で、石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と称えた場面が描かれています。しかし、五右衛門が生きていた時代は三門が消失していた時期にあたるためこのエピソードは創作とされています。いずれにしても、拝観料を支払えば三門の上に登って五右衛門の気分に浸ることができます。

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岐阜
岐阜・神禅院:関ヶ原に伝わる奈良時代の鐘(重要文化財)

神禅院は、JR東海道線・垂井駅から約2キロ、伊吹山のふもとの田園地帯に位置する静かな寺院です。東海道新幹線の車窓からも見ることができ、海側のA席に座れば、岐阜羽島駅を過ぎて間もなく、関ヶ原手前の田園風景の中に南宮大社の大鳥居と神禅院の三重塔が一瞬姿を現します。

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京都
京都・建仁寺:祇園にたたずむ京都最古の禅寺

建仁寺は、鎌倉幕府の二代将軍・源頼家によって創建された京都で最も古い禅寺です。格式高そうな飲食店が並ぶ花見小路通りに面していて、忠臣蔵で有名な一力茶屋なんかも近くにあって京都の風情が最も感じられる人気スポットです。

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京都
京都・本圀寺:加藤清正ゆかりの開運スポット!

鎌倉時代、日蓮が鎌倉の松葉ヶ谷に創建した寺が本圀寺の起源とされています。室町時代になると、足利尊氏の姉の子である日静がお寺の住職となり、室町幕府の支援を受けて京都へ移転しました。京都の本圀寺には400年前に豊臣秀吉の姉から寄進された梵鐘が残されています。あのドラマで有名な水戸黄門は、梵鐘に刻まれた「大光山・本圀寺」にちなんで「光圀」と名乗ったと言われています。

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京都
京都・寂光寺:本因坊の歴史を伝える囲碁の聖地

室町時代の僧・算砂(さんさ)は、囲碁の名人でした。やがて名声が高まるにつれて、寂光寺にちなみ「本因坊・算砂」と呼ばれるようになり、囲碁の家元としてこの称号が定着しました。第一世本因坊・算砂は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の囲碁指南役を務め、日本に囲碁を広めるきっかけを作りました。それ以降、「本因坊」は囲碁の最高称号として現代まで受け継がれています。

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