京都
京都・南禅寺:伝説と近代遺産が彩る禅の古刹新着!!

見どころの多い南禅寺ですが、特に三門と石川五右衛門のエピソードが思い浮かぶ方は多いのではないでしょうか。歌舞伎『楼門五三桐』という演目で、石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と称えた場面が描かれています。しかし、五右衛門が生きていた時代は三門が消失していた時期にあたるためこのエピソードは創作とされています。いずれにしても、拝観料を支払えば三門の上に登って五右衛門の気分に浸ることができます。

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岐阜
岐阜・神禅院:関ヶ原に伝わる奈良時代の鐘(重要文化財)

神禅院は、JR東海道線・垂井駅から約2キロ、伊吹山のふもとの田園地帯に位置する静かな寺院です。東海道新幹線の車窓からも見ることができ、海側のA席に座れば、岐阜羽島駅を過ぎて間もなく、関ヶ原手前の田園風景の中に南宮大社の大鳥居と神禅院の三重塔が一瞬姿を現します。

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京都
京都・建仁寺:祇園にたたずむ京都最古の禅寺

建仁寺は、鎌倉幕府の二代将軍・源頼家によって創建された京都で最も古い禅寺です。格式高そうな飲食店が並ぶ花見小路通りに面していて、忠臣蔵で有名な一力茶屋なんかも近くにあって京都の風情が最も感じられる人気スポットです。

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京都
京都・本圀寺:加藤清正ゆかりの開運スポット!

鎌倉時代、日蓮が鎌倉の松葉ヶ谷に創建した寺が本圀寺の起源とされています。室町時代になると、足利尊氏の姉の子である日静がお寺の住職となり、室町幕府の支援を受けて京都へ移転しました。京都の本圀寺には400年前に豊臣秀吉の姉から寄進された梵鐘が残されています。あのドラマで有名な水戸黄門は、梵鐘に刻まれた「大光山・本圀寺」にちなんで「光圀」と名乗ったと言われています。

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京都
京都・寂光寺:本因坊の歴史を伝える囲碁の聖地

室町時代の僧・算砂(さんさ)は、囲碁の名人でした。やがて名声が高まるにつれて、寂光寺にちなみ「本因坊・算砂」と呼ばれるようになり、囲碁の家元としてこの称号が定着しました。第一世本因坊・算砂は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の囲碁指南役を務め、日本に囲碁を広めるきっかけを作りました。それ以降、「本因坊」は囲碁の最高称号として現代まで受け継がれています。

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奈良
奈良・法隆寺(西円堂):柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺

法隆寺にはいくつかの鐘がありますが、子規が訪れた日(10月24日または10月26日)に鳴っていたのは、西円堂の鐘だけでした。西円堂は、法隆寺境内の最も西に位置する八角堂で、小高い丘の上に建っています。五重塔よりも高い場所にあるため、境内のどこからでも鐘の音を聞くことができます。

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京都
京都・智積院:大書院の障壁画と「ありがた山の寒がらす」

大書院と向かいの庭園は、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の第一話に登場しました。横浜流星さんが演じる蔦屋重三郎が吉原の窮地を救うためにアポなしで老中・田沼意次と直談判する重要な局面のロケ地となりました。「ありがた山の寒がらすにございます!」の名セリフはここから生まれました。偶然ですが上の写真を撮影したちょうどこの位置が、横浜流星さんが渡辺謙さんと対峙したポイントです。

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東京
東京・慶元寺:江戸のルーツとドラマ『地面師たち』のロケ地

長い歴史を持つ喜多見の慶元寺ですが、近年、再び注目を集めています。それはNetflixの大ヒットドラマ「地面師たち」のロケ地として使用されたためです。劇中では、100億円の価値がある「光庵寺」という架空の寺院として登場しました。

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京都
京都・泉涌寺:皇室の御寺に伝わる楊貴妃伝説

泉涌寺には鎌倉時代の1230年、中国・南宋からもたらされた楊貴妃観音像があります。この木像は、唐の皇帝・玄宗が楊貴妃の面影を残すために作らせたと言われており、伝説的な美しさを今に伝えています。

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京都
京都・大雲院:八坂の新名所『銅閣寺』と祇園社の鐘

京都でも屈指のフォトスポット『八坂の塔』の近くにもう一つ気になる塔を見たことありませんか?お寺のようですが、建物は非常に近代的で独特な様式をしています。 

この塔は、大倉財閥を築いた大倉喜八郎が建てたものです。喜八郎は明治維新から大正期にかけて、政府や軍部の物資調達を基盤に一代で財閥を築きました。晩年を過ごすため、眞葛が原と呼ばれるこのエリアに別荘「眞葛荘」を建て、そのシンボルとして塔を1928年に完成させました。しかし、喜八郎はその年に90歳で亡くなり、完成した塔を見ることはありませんでした。

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