奈良
奈良・東大寺:古都の夜を彩る巨大梵鐘(国宝)

東大寺の大仏殿が閉じられる17時。昼間は賑やかだったお寺に静寂が訪れます。東大寺には夜ならではの見どころがたくさんあります。その中の一つが、奈良時代から伝わる巨大な国宝梵鐘(ぼんしょう)です。毎晩20時、奈良の街は古代の響きに包まれます。

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京都
京都・清水寺:日本一早く朝を告げる鐘新着!!

清水寺は日本有数の観光名所として多くの人々に親しまれています。1994年にはユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつとして登録され、修学旅行の定番行き先でもあります。私も中学校の修学旅行で初めて清水寺に行きました。観光地のイメージが強いお寺ですが、平安京以前の奈良時代からこの地に存在する京都で最も古いお寺のひとつでもあります。

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愛知
名古屋・久国寺:岡本太郎のアート梵鐘「歓喜の鐘」

名古屋市北区の久国寺は江戸時代の初めごろに名古屋城の鬼門除けとして建てられました。住宅街の中にある目立たない小さなお寺ですが、あの岡本太郎が製作した梵鐘「歓喜の鐘」を持つことで知られています。

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東京
東京・目黒不動尊:江戸リゾートとして栄えたパワースポット

目黒不動尊は、東急目黒線不動前駅から徒歩約10分の場所に位置する、千年以上の歴史を誇る古いお寺です。2021年にNHKで放送されたブラタモリによると江戸時代には日帰りのリゾート地として栄え、現在でも周辺には昔の料亭や商店の面影が残っています。本堂へは石段を登るとたどり着き、その途中に見える鳥居や狛犬、そして梵鐘は、このお寺のパワースポットを象徴する重要な要素です。

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北海道
札幌・薬王寺:スキージャンプ台の麓にある世界一の大鏧(だいきん)

今回は本州を飛び出して、北海道札幌市の薬王寺を紹介します。薬王寺は曹洞宗お寺で、世界一の大鑫(だいきん)があることで知られています。

薬王寺は札幌市中央区宮の森に位置しており、1972年に開催された札幌オリンピックのスキージャンプ会場である大倉山ジャンプ台のすぐ近くにあります。

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東京
目黒・祐天寺:徳川将軍の物語-家族の絆と伝説を繋ぐ鐘音(区指定有形文化財)

東急東横線の中目黒駅の隣に位置する祐天寺駅。ここから商店街を10分ほど歩くと、江戸時代初期に祐天という高僧の廟所として弟子の祐海が建てた祐天寺が見えてきます。このお寺には1728年に作られた梵鐘があります。今回は梵鐘の文化財としての魅力とその背景にあるサイドストーリーをご紹介します。

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京都
京都・萬福寺:宇治に伝わる中国禅寺の合山鐘(重文)

京都府宇治市にある黄檗宗大本山の寺院「萬福寺(まんぷくじ)」は、その創建者である中国僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって1661年に開かれました。その建築様式や儀式作法などには、中国明朝時代の影響が色濃く残っています。中国様式のお寺は多くが失われてしまい、創建当初の姿のままを今日に伝える萬福寺は極めて貴重な存在です。

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大阪
大阪・四天王寺:聖徳太子の黄鐘楼と鯨鐘楼

四天王寺は、大阪の天王寺駅から徒歩15分の場所に位置し、日本書紀によると今から約1400年前に聖徳太子が建立した歴史あるお寺です。聖徳太子ゆかりのお寺は日本全国に数多くあります。その中でも法隆寺と四天王寺は聖徳太子直接建立に関わった特別な存在です。四天王寺の建物は、自然災害や戦乱による被害を受けながら何度か立て直されましたが、その配置は聖徳太子の時代のまま現代に受け継がれています。

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京都
京都・東寺:きょうの始まりと幻想ライトアップ

京都観光のスタートとして、東寺で行われる「生身供(しょうじんく)」に参加してみてはいかがでしょうか?毎朝6時、東寺の御影堂では弘法大師(空海)に朝食を捧げる儀式が行われます。6時前には地元の人々がたくさん集まります。朝の静寂を破る梵鐘の響きとともに開門し、御影堂で祈りを捧げる日常の光景は、仏教の聖地・京都のローカルな魅力を感じさせてくれます。

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東京
上野・寛永寺:唯一現存する江戸の時鐘(日本の音風景100選)

寛永寺は徳川家の重臣であり僧侶の天海が建立したお寺で、江戸城の鬼門(東北)を守る役割があるといわれています。この鐘の音は環境省によって選定された「日本の音風景100選」にも選ばれています。

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東京
九品仏・浄真寺:世田谷のパワースポットと江戸の鐘(都指定文化財)

東急大井町線の九品仏駅から徒歩5分程度の距離に位置する九品仏は、閑静な住宅街にひっそりと佇んでいます。このお寺は、九つの阿弥陀如来像が祀られていることからその名が付けられました。正式名称は浄真寺(じょうしんじ)といいます。今回は世田谷のパワースポット、九品仏・浄真寺に伝わる貴重な江戸時代の梵鐘をお伝えします。

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