奈良
奈良・廃世尊寺:吉野山と三郎鐘—880年の沈黙を刻む梵鐘(重要文化財)

奈良・吉野山の奥千本に佇む国重要文化財「吉野三郎」。銘には保延六年(1140年)と平忠盛の名が刻まれたこの梵鐘は、東大寺の奈良太郎、高野山の高野次郎と並ぶ三大聖地の象徴です。今も鐘楼に静かに懸かり、撞かれることなく880年以上の時を重ねています。

続きを読む
茨城県
水戸・弘道館「学生警鐘」:全国に二つだけ!かな文字を刻んだ梵鐘

弘道館は、水戸藩第九代藩主・徳川斉昭が天保十二年(1841年)に創設した藩校です。その片隅にある「学生警鐘(がくせいけいしょう)」は、日本の鐘の歴史のなかでも、きわめて異色の存在です。

続きを読む
京都
京都・方広寺:豊臣家滅亡のきっかけになった巨鐘

この鐘は日本史の教科書に必ず登場する、あの「国家安康・君臣豊楽」事件の鐘の現物です。豊臣家滅亡のきっかけになった鐘が、400年以上たった今も、ほぼ同じ場所に吊られ続けている——これだけでも、訪れる価値のある場所です。

続きを読む
京都
京都・知恩院大鐘:年の瀬の風物詩、試し撞きの見学

大晦日の夜、テレビの画面には巨大な梵鐘と、それを取り囲む僧侶たちの姿。「ゴーン」と低く響く鐘の音が、新しい年への切り替わりを告げる──。NHK『ゆく年くる年』の定番中継地として、長年にわたり日本の年の瀬を象徴している京都・知恩院(ちおんいん)の除夜の鐘。今回はその本番ではなく、本番の少し前に行われる「試し撞き」を見学してきました。

続きを読む
滋賀
滋賀・延暦寺横川:名僧たちが歩いた奥の院に響く鐘

比叡山延暦寺は東塔・西塔・横川の三塔からなる広大な寺院群です。そのなかでも横川(よかわ)は、東塔から北へさらに奥へと進んだ場所にある、もっとも静かなエリアです。源信、良源、親鸞、日蓮、道元といった名僧たちが修行や思索の時を過ごしました。比叡山が「日本仏教の母山」と呼ばれる所以を、もっとも肌で感じられるのがこの横川です。

続きを読む
京都
京都・仁和寺:皇室ゆかりの門跡寺院に響く古鐘

京都駅からバスに揺られて小一時間。嵐山方面へ向かう途中に、「御室(おむろ)」というバス停があります。降りて歩けば、すぐに仁和寺の山門が見えてきます。
仁和寺が建立されたのは仁和四年、西暦888年のこと。寺名は元号からそのまま取られています。長い歴史の中で、歴代住職の多くは天皇家から迎えられました。いわゆる「門跡寺院」と呼ばれる、皇室ゆかりの格式高いお寺です。

続きを読む
京都
京都・鞍馬寺:牛若丸が歩いた山道に響く、寛文の梵鐘

京都市内から叡山電鉄に乗って北へ。終点の鞍馬駅で降りると、そこはもう鞍馬山の麓です。お隣の貴船神社と並んで、京都でも有数の観光スポットとして知られる鞍馬寺。源義経が牛若丸と呼ばれた少年時代に、ここで修行を積んだという伝説が残る場所でもあります。

続きを読む