横浜・総持寺:掃除も修行。広大な境内に響く大梵鐘(市指定文化財)新着!!
三門の東側、小高い丘の上に立つ鐘楼には、總持寺の大梵鐘が吊るされています。この鐘は大正2年(1913)に鋳造されたもので、関東最大級の規模を誇り、重さはなんと18トン。芸術性の高い作品としても知られ、平成7年(1995)には横浜市の指定文化財となりました。
奈良・宗円寺:日本の音風景を残すプロジェクト「鐘の音返し」
奈良県五條市(旧・西吉野村)の古刹、宗円寺を訪問しました。今回は、上田技研産業株式会社が進めるプロジェクト「鐘の音返し(かねのおんがえし)」の同行です。日本唯一の撞木メーカーである同社が取り組むもので、過疎化によって無住寺となり撞き手がいなくなったお寺の鐘に、自社開発の自動撞木システム(NAMシステム)を無償で設置する取り組みです。自動撞木システム(NAMシステム)が決まった時間にお寺の鐘を鳴らしてくれるので、宗円寺の鐘が響く音風景を未来に残すことができました。
東京・五百羅漢寺:お鯉さんと平和の鐘のものがたり
不動前駅から徒歩約10分。目黒不動のすぐ隣にある五百羅漢寺は、江戸時代から続く黄檗宗の寺院です。境内には、開基・松雲元慶が独力で彫り上げた305体の羅漢像が並び、その喜怒哀楽あふれる表情が訪れる人を魅了します。
奈良・松尾寺:ビイロク文字が迎える日本最古の厄除け寺
境内に足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのが、独特な文体の案内板や“お言葉”の数々。これは「ビイロク」が書いたもので、松尾寺の名物にもなっています。「ビイロク」という名は、未来仏・弥勒(みろく)に由来しており、宗教的な敬意とユーモアが同居する、不思議な魅力のある山寺です。
滋賀・龍王寺:白蛇の物語と雨乞いの鐘(重要文化財)
地元の伝承によれば、干ばつに見舞われた年には、実際にこの鐘に向けて雨乞いの祈願が行われてきたそうです。鐘の頂部にある龍頭(りゅうず)は、いまも白い布で覆われています。「この布を取ると大雨が降る」という言い伝えがあり、毎年の雨乞いの儀式のときにだけ、そっと布が外されるのだといいます。
奈良・長岳寺:古代の面影がのこる山辺の道と平和の鐘
創建は平安時代初期、弘仁13年(822年)と伝わる長岳寺。戦乱や火災により多くの堂宇や仏像が焼失する中、現存する鐘楼門は平安時代に建立されたもので、鐘楼門としては日本最古のものとされます。現在はこの鐘楼門に鐘はありませんが、代わりに参詣者を迎えてくれるのが、境内の池のほとりにある「平和の鐘」。昭和41年(1966年)に鋳造されたもので、誰でも自由に撞くことができます。
東京・高尾山:天狗の霊山に響く鐘の音
修験の聖地にふさわしく、薬王院の大本堂の近くには荘厳な鐘楼があります。現在の鐘楼は昭和49年(1974年)に建てられた比較的新しいものですが、その脇にはもうひとつ、今は使われていない古い梵鐘が置かれています。この梵鐘は、江戸時代初期の寛永年間(1631年頃)に鋳造された由緒ある鐘です。