
梵鐘単体の評価
ソウル・普信閣(ポシンガク):あなたも撞ける!ソウルの鐘打ち体験
ソウルの中心・鐘路(チョンノ)にそびえる「普信閣(ポシンガク)」は、朝鮮時代から市民に時を知らせてきた鐘楼です。その名には「信じる心が広く行き渡るように」という意味が込められています。四大門の「仁義礼智」と並んで、「信」の徳を担う存在として都の暮らしに欠かせない役割を果たしてきました。

数百年にわたり都を守った鐘
最初の鐘は1468年に鋳造され、朝4時に33回、夜10時に28回響いて城門の開閉を知らせました。火災や通行禁止の合図にも使われ、その音は都と市民の生活に深く結びついていました。しかし鐘楼は壬辰倭乱など幾度も焼失し、復元と再建を繰り返してきました。現在の建物は1979年に鉄筋コンクリートで再建されたものです。

梵鐘しらべ

| 時間 | 月曜以外の正午 |
| 打数 | 32打 |
| 前捨て鐘 | 2 |
| 実質 | 28 |
| 後捨て鐘 | 2 |
梵鐘ものがたり

新しい鐘と旧鐘
現在の鐘は、国民からの寄付により1985年に新しく製作された二代目。高さ3.78m、重さ19.66トンという大鐘で、毎年12月31日深夜には33回撞かれる除夜の鐘イベントが行われ、多くの市民や観光客が新年の祈りを込めて集います。元の鐘は亀裂により使用できなくなり、現在は国立中央博物館に展示されています。

外国人も参加できる鐘打ち体験
普信閣では月曜日を除き、毎日正午に一般市民や観光客を対象とした鐘打ち体験イベントが開催されています。外国人は事前予約不要で、11時半までに受付票へ国籍と名前を記入すれば参加可能です。守門軍に導かれて鐘楼2階に上がり、鐘の歴史説明や記念撮影の後、5~6人のグループで実際に鐘を打つことができます。荘厳な響きを自ら体験できる貴重な機会です。

アクセス
住所
54 Jong-ro, Jongno District, Seoul, 韓国
ホームページ
皆さんお寺で鐘を鳴らした経験があると思います。お寺の鐘、梵鐘(ぼんしょう)はとても身近な文化です。それぞれの寺や地域の歴史を反映し、豊富なバリエーションが存在します。
しかし最近では騒音問題や人手不足により、その文化は急速に失われつつあります。日々の生活や街の風景が変わる中で、鐘の音は変わらない唯一の文化遺産です。
「お寺の鐘しらべ」では、梵鐘にまつわる文化や歴史を通して、鐘の魅力を発信しています。朝活やお仕事後のひとときに楽しめるプチ旅行の参考としてもご活用いただけます。
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