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梵鐘単体の評価
奈良・興福寺:世界遺産の朝を告げる梵鐘の響き(国宝)
近鉄奈良駅から徒歩5分。観光地としてもメジャーな世界遺産の興福寺は、国内・海外からの観光客で毎日とても賑やかです。
参拝者の人影まばらで鹿がのんびりくつろぐ早朝の境内。5時30分ごろになるとお坊さんがお経を唱えながら境内を廻ります。朝の打鍾に合わせて早起きすれば、この光景に出会えるかもしれません。
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梵鐘しらべ
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時間 | 毎日6時、12時、18時 |
打数 | 6打または12打 |
前捨て鐘 | なし |
実質 | 6 打または12打 |
後捨て鐘 | なし |
まもなく見納めの国宝五重塔
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およそ600年前に建てられた奈良のシンボル五重塔ですが、まもなく大規模修理のために建物全体が覆われてしまいます。
興福寺は創建された時代、天平文化が栄えた頃の空間を再現する取り組みを進めています。
そのため境内は工事中のところも見かけます。
覆われる期間は2024年5月から7年間ほど。壮麗な歴史建築を見られるチャンスを逃さないようにしましょう。
駅チカの一等地に建立されたお寺
興福寺は710年平城京と共に、藤原氏の氏寺として建立され強大な勢力を誇りました。現代でも奈良で一番賑やかなエリアの広大な境内の中に、建造物や仏像など数多くの国宝・重要文化財を見ることができます。
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古代鍾に刻まれたメッセージはまさかの?
お寺に伝わる梵鐘は表面に文字が刻まれていて727年に製作されたことが分かっています。これは日本で二番目に古い梵鐘です。梵鐘の表面には、通常は仏教的な言葉や文字が刻まれますが、この鐘にはなんと梵鐘の作り方が書かれています。
やや専門的な話ですが、撞座(つきざ)と呼ばれる打点ターゲットが高く、吊り下げ部品の形状が典型的な古代鍾の特徴を有しています。
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国宝のレプリカが毎日活躍中
オリジナルの国宝梵鐘は非公開ですが、レプリカ梵鐘がいまも毎日奈良の街に響きを届けています。梵鐘は、南円堂の隣にある小さな鐘楼に設置されています。ここでは南円堂を管理するお堂守さんが毎日、朝5時57分30秒から6打、正午12時から12打、夕方18時から6打、打鍾しています。
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鐘楼は猿沢池を見下ろす高台に位置しています。このロケーションから周辺に響き渡る鐘のしらべは、1300年前の古都の賑わいを私たちに見せてくれているようです。
アクセス
住所
奈良県奈良市登大路町48
ホームページ
皆さんお寺で鐘を鳴らした経験があると思います。お寺の鐘、梵鐘(ぼんしょう)はとても身近な文化です。それぞれの寺や地域の歴史を反映し、豊富なバリエーションが存在します。
しかし最近では騒音問題や人手不足により、その文化は急速に失われつつあります。日々の生活や街の風景が変わる中で、鐘の音は変わらない唯一の文化遺産です。
「お寺の鐘しらべ」では、梵鐘にまつわる文化や歴史を通して、鐘の魅力を発信しています。朝活やお仕事後のひとときに楽しめるプチ旅行の参考としてもご活用いただけます。
一緒に梵鐘を巡る旅に出かけましょう!