東京
東京・泉岳寺:赤穂浪士が眠るお寺とヨーロッパのつながり
赤穂浪士と浅野内匠頭の墓があることで有名な泉岳寺を訪れました。江戸時代の泉岳寺は、僧侶が学問に励む学寮として知られ、最盛期には全国から約200名の僧侶が集まっていました。この伝統は今も続いており、毎朝4時30分には座禅の開始を告げる鐘が響いています。
神奈川・川崎大師:大人気パワースポットに伝わる平和の鐘
今回は毎年300万人が初詣に参拝に訪れる大人気のパワースポットを訪れます。川崎大師は、成田山新勝寺、髙尾山薬王院とともに、真言宗智山派の関東三大本山の一つです。平安時代末期、川崎で漁師をしていた平間兼乗(ひらまかねのり)が海中から仏像を引き揚げました。仏像をきれいに掃除して小さなお堂に安置したのが川崎大師のはじまりと言われています。
東京・青松寺:高僧ビルに囲まれた都心のパワースポット
今回は港区愛宕にある青松寺(せいしょうじ)を紹介します。最寄りの日比谷線神谷町駅は、昨年開業した日本一高い「麻布台ヒルズ」に直結している注目のエリアです。
東京・目黒不動尊:江戸リゾートとして栄えたパワースポット
目黒不動尊は、東急目黒線不動前駅から徒歩約10分の場所に位置する、千年以上の歴史を誇る古いお寺です。2021年にNHKで放送されたブラタモリによると江戸時代には日帰りのリゾート地として栄え、現在でも周辺には昔の料亭や商店の面影が残っています。
目黒・祐天寺:徳川将軍の物語-家族の絆と伝説を繋ぐ鐘音(区指定有形文化財)
東急東横線の中目黒駅の隣に位置する祐天寺駅。ここから商店街を10分ほど歩くと、江戸時代初期に祐天という高僧の廟所として弟子の祐海が建てた祐天寺が見えてきます。このお寺には1728年に作られた梵鐘があります。今回は梵鐘の文化財としての魅力とその背景にあるサイドストーリーをご紹介します。
上野・寛永寺:唯一現存する江戸の時鐘(日本の音風景100選)
寛永寺は徳川家の重臣であり僧侶の天海が建立したお寺で、江戸城の鬼門(東北)を守る役割があるといわれています。この鐘の音は環境省によって選定された「日本の音風景100選」にも選ばれています。
東京・九品仏:世田谷のパワースポットと江戸の鐘(都指定文化財)
東急大井町線の九品仏(くほんぶつ)駅から徒歩5分程度の距離に位置する九品仏は、自由が丘エリアの人気住宅街にひっそりと佇んでいます。その名の通り九体の仏像を祀る九体寺(くたいじ)というスタイルのお寺で、平安時代に多く建てられたそうですが、現存しているのはここ九品仏と京都の浄瑠璃寺の二つです。江戸時代初期の建立で、正式名称は浄真寺(じょうしんじ)といいます。今回は世田谷のパワースポット、九品仏・浄真寺に伝わる貴重な江戸時代の梵鐘を紹介します。
柴又・帝釈天:寅さんが歩いた下町の風景と彫刻の寺
柴又帝釈天は、柴又駅から徒歩5分ほどの場所に位置しています。このエリアは、映画「男はつらいよ」の舞台として知られていて、映画の世界が目の前に広がります。門前町には、名物の草団子や土産物、お寺の彫刻を扱う老舗の商店が立ち並んでおり、お寺を中心にした賑わいがあります。江戸情緒あふれる街並みは多くの人々を魅了し、国の重要文化的景観にも選定されています。
東京・泉龍寺:伝説の僧侶良弁ミステリーと大型鐘楼
今回紹介するのは泉龍寺。小田急線狛江駅の目の前に位置しています。東京以外ではあまり知られていないお寺ですが、珍しい型の大きな鐘楼は必見です。お寺には奈良時代の僧侶・良弁(ろうべん)にまつわる伝説と品物が伝えられています。良弁はお寺の弁財天池で雨乞いの儀式を行ったとされています。この一帯の地名である和泉(いずみ)は弁財天池の湧水が由来とされています。お寺の裏手には、良弁のお墓とされる古墳が残されていてます。これが本当に良弁のお墓であれば、世紀の大発見と言えるでしょう。
東京・観栖寺:夕焼けの鐘が伝える和のこころ
「夕焼け小焼け」(ゆうやけこやけ)は、日本人なら誰もが知る童謡のひとつです。この曲は、詩人・中村雨紅(なかむらうこう)によって作詞され、草川信が作曲した作品です。歌詞は、夕焼けの景色を背景に、日が暮れてから夜になるまでの情景を描いています。「夕焼け小焼けで日が暮れて」という有名なフレーズから始まり、子供たちが「山のお寺の鐘がなる」と聞いて家に帰り、やがて夜が訪れる、という静かで平和な日常の風景が表現されています。